グロスは {人物・テレビ・アメリカ}

アメリカの理論物理学者。

ワシントンDCの生まれ。

1966年イスラエルのヘブライ大学卒業後にカリフォルニア大学バークリー校で物理学博士号を取得。

プリンストン大学などを経て、97年からカリフォルニア大学サンタ・バーバラ校カブリ理論物理学研究所教授。

物質の根源を構成する素粒子の間には「強い力」「電磁力」「重力」「弱い力」が相互に作用して宇宙を支配している。

素粒子はクォークとレプトンという二つのグループに分けられるが、このうちクォークは、強い力が支配して結び付いていると考えられている。

つまり、原子核を構成する陽子と中性子は3個のクォークが強い力で固く結び付いているため、クォークを陽子や中性子の外に取り出そうとすると、強い力で引き付けられていて、外に取り出すことができない。

1960年代から実験物理でこの結果が出されていたが、理論的に説明することがむずかしかった。

グロスは1973年に、ポリツァー、ウィルチェックらとともに、クォークは離れるほど互いに強い力が働くという性質があることを数式で導き出すことに成功した。

これはクォークが近づくほど、力から自由になることを意味するものである。

この「強い相互作用の理論における漸近的自由性の発見」により、3人は2004年のノーベル物理学賞を受賞した。

1991年には、先見性をアピールするために、NTTデータ通信のテレビCMに出演したこともある。
update:2010年03月20日